尿管結石という怖い病気

2018年9月4日火曜日

尿管結石は、誰もがかかる可能性のある身近な病気です。さて、どんな病気なのでしょうか。

3行でまとめると

・体内の尿管の中に小さな石ができてしまう病気です
・身動きできないほどの激痛が突然やってきて長時間続きます
・水をあまり飲まない人や、苦いものばかり食べている人がなりやすい病気です

くわしく書くと

尿管結石は、その名の通り、尿管の中に結石ができる病気です。正確には、結石の位置によって、尿路結石とか尿道結石などの名前に変わったりもしますが・・・。
いずれにせよ、この病気が発症すると、のたうち回ることも出来ず、吐き気がするほどの痛みが何時間にも渡って続きます。深夜寝ている時に突然おなかと腰が同時に痛くなって、そのままどんどん痛みが増して眠れなくなって、朝になっても痛みが引かず、仕方なく病院に行くというケースが多いようです。大変恐ろしいですね。

尿管結石は食生活が原因でなる病気です。特に「シュウ酸」という物質が多く含まれている食べ物には要注意です。具体的には、以下に挙げるものばかり食べすぎると尿管結石になりやすくなります。気を付けましょう。

・肉類
・チーズ
・ほうれん草
・ブロッコリー
・タケノコ
・サツマイモ
・ナッツ類
・チョコレート
・ビタミンC(体内でシュウ酸を作るため)
・コーヒー
・紅茶
・ココア
・煎茶

ただし、これらを食べたからといって、必ずしも尿管結石になるわけではありません。尿管結石は、以下の方法によって予防することが可能です。

・上に挙げたものを摂取する際に、カルシウムも一緒に摂るようにする
・野菜やタケノコなどは茹でてから食べるようにする
・水をいっぱい飲む(1日2リットル以上)
・クエン酸を多く摂る(みかん、レモン、グレープフルーツ等)
・寝る前にものを食べない

シュウ酸を多く含む食べ物は、茹でることでシュウ酸が減少します。また、カルシウムを一緒に摂ることで、尿管での結石化を防ぐことができます。昔から、ほうれん草やタケノコは茹でて鰹節をかけて食べることが多いですが、これにはちゃんと合理的な理由があったということですね。